Custom Vision モデルのドメイン変更方法

  1. 1. Custom Vision モデルのドメインについて
  2. 2. 既存モデルのドメイン変更手順
    1. 2.0.1. (1) プロジェクト設定画面の表示
    2. 2.0.2. (2) ドメインの選択と、変更の保存
    3. 2.0.3. (3) 再トレーニング実行
    4. 2.0.4. (4) 新しいモデルのテスト

Custom Vision モデルのドメイン変更方法をご紹介します。



Custom Vision モデルのドメインについて

Azure Custom Vision を使用して、画像のクラス分類 / または 物体検出のモデル作成が可能です。
モデルのトレーニング開始前には、モデルのドメイン(対応領域)を選択します。ドメインの詳細については、以下のドキュメントをご確認ください。

一方で、モデルのトレーニングが完了した後にも、ドメインの変更は可能です。ドメインを変更することで、ご自分のシナリオに、より適したモデルとなり、精度の向上が見込める場合があります。

なお、ドメインの変更に際して、再度、画像のタグ付けの作業を行って頂く必要はありません。

また、ドメインの変更の結果が、既存モデルに上書きされることはありません。
1つのプロジェクトの中で、ドメインを変更したトレーニング結果は別々に保持されます。

以下は、Custom Vision ポータルで、1つのプロジェクトに異なるドメイン(General (Compact[S1] と General (Compact)) )が保持されている例のスクリーンショットです。

cv-domain01

この記事では、既存モデルのドメインの変更方法をご紹介します。

既存モデルのドメイン変更手順

(1) プロジェクト設定画面の表示

Custom Vision ポータル (https://www.customvision.ai/) 上で、プロジェクトを一覧表示します。

一覧から、対象のプロジェクトを選択し、ページ右上にある 歯車 アイコンを選択して、プロジェクト設定画面を表示します。

cv-domain02

(2) ドメインの選択と、変更の保存

[Domains] セクションで、[General [A1]] 等、任意ドメインを変更先として選択します。 [Save Changes] を選択して変更を保存します。

cv-domain03

(3) 再トレーニング実行

[Train] ボタンを使用して、再度トレーニングを行います。

cv-domain04

(4) 新しいモデルのテスト

トレーニング完了後、[Performance] タブで、ドメイン変更が反映されたモデルの新しい Iteration のパフォーマンスを確認できます。

cv-domain05

個別の画像に対する精度を確認する場合には、[Quick Test] ボタンを使用して、該当の Iteration を指定したテストを行います。

cv-domain06  


変更履歴
2023/02/28 created by Uehara

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